ChatGPTで画像生成もできるって知っていましたか?本記事では、ChatGPTを使った画像の作り方や実例、活用シーン、著作権の注意点まで初心者にも分かりやすく解説します!
ChatGPTは文章生成だけじゃない

ChatGPTでできることのおさらい
ChatGPTは文章の生成だけでなく、さまざまな用途に活用できます。
最近のアップデートにより、ChatGPTは会話文の作成、メール文の下書き、ブログ構成の提案だけでなく、コード生成や翻訳などにも対応するようになっています。
たとえば、仕事での議事録作成、旅行の計画提案、子どもの自由研究のアイデア出しなど、身近なシーンでも活躍しています。さらに、画像生成機能も備えたことで、よりクリエイティブなタスクに対応できるようになりました。
このように、ChatGPTはテキストベースのAIという枠を超えて、多機能なツールとして進化しています。
ChatGPTは画像も作れる!その仕組みとは
ChatGPTは画像生成も可能で、その技術の背後には「DALL·E」というAIモデルがあります。
画像生成には、高度なディープラーニングが使われており、ユーザーが入力した指示文(プロンプト)をもとに、AIがそれに合った画像をゼロから描き出す仕組みです。
たとえば「夕暮れの海辺を歩く猫」と入力すれば、AIがそのイメージに合った絵を生成します。
画像のスタイルや構図、色合いまでもコントロールできるようになってきています。
文章だけでなく画像まで自動で作り出せるChatGPTは、今後ますます注目されるでしょう。
ChatGPTで画像を生成する方法

画像生成はどうやるの?
ChatGPTで画像を生成するには、好きなプロンプト(指示文)を入力するだけです。
たとえば「白いネコがソファで寝ている絵を描いて」と入力してみます。
すると、その内容をもとに画像を生成してくれます。プロンプトは具体的であればあるほど、より希望に近い画像が出てきます。
このプロンプトで生成された画像がこちら。
かわいい猫画像が作れました。

画像の修正もできる
画像が出力されたあと、さらに細かく修正を依頼することも可能です。操作はとても簡単で、特別な知識がなくても誰でも画像生成を試せます。
やってみましょう。
生成した画像をクリックすると、編集画面が表示できます。ここで範囲選択ボタンを押します。

変更したい箇所の範囲を選択します。そして、下部にどのように変更したいかをプロンプト指示文を入力し、送信ボタンを押します。

選択した範囲がカンタンに修正できました。

無料でもできる?有料版の違いは?

画像生成機能の無料化により、初めての方でも気軽に試せるようになりました。ですので無料版でも画像生成できます。
ただし、無料プランには一定の制限があるので理解しておきましょう。
無料プランでは、1日あたりの画像生成可能枚数は2枚までとなっています。制限に達すると、「画像作成の制限に達しました」と表示されます。
もっと利用したい場合には有料プランへ移行を検討してみても良いかもしれません。
画像生成を実際にやってみよう!

実例①:かわいい動物を描いてみる
「かわいい動物」を生成するには、具体的なイメージをプロンプトで伝えることが大切です。
プロンプトが抽象的だと、AIは曖昧な画像を作ることがあります。しかし、色・背景・ポーズ・雰囲気などを具体的に書くと、より理想に近い画像が生成されます。
たとえば、「ピンク色の帽子をかぶった、笑顔の子犬が草原でジャンプしているイラスト」というプロンプトを使えば、可愛らしくてストーリー性のある画像が生成されます。
生成された画像はこちら。

画像が表示されたあとに、背景を「サイズはそのままで、背景を夕焼けの空にして」と加えると、雰囲気が変わった仕上がりになります。

「もう少し明るい色合いにして」とか「アニメ風に変えて」といった再指示を出せば、簡単に修正も可能です。自由は発想でいろいろ試してみましょう。
実例②:未来都市を描いてみる
「未来都市」のような抽象的テーマでも、ChatGPTとDALL·Eを使えばビジュアル化が可能です。
AIは、抽象的なコンセプトをもとにして、空想的なビジュアルを創り出すのが得意です。ユーザーが思い描く未来像を、言葉で丁寧に伝えることで精度の高い画像が生まれます。
「高層ビルが浮かぶ空中都市。青白いネオンが輝き、空をドローンが飛んでいる近未来の夜景」というプロンプトを入力すれば、SF映画のような画像が出力されます。

背景の雰囲気や色味、時間帯なども細かく設定すると、自分の理想に近い都市が完成します。「レトロフューチャー風に」と加えれば、独特なデザインになります。未来都市のような抽象的なテーマでも、言葉を重ねて表現すれば、AIがしっかりと形にしてくれます。
どんなことに使える?画像生成の活用シーン

SNS投稿やブログのサムネイルに
AIで生成した画像は、SNSやブログのサムネイル画像にぴったりです。
投稿に合ったオリジナル画像を手軽に用意できるため、目を引くビジュアルが簡単に作成できます。既存のフリー素材とは違い、他と被りにくい点も魅力です。
たとえば、Instagramで季節感のあるポストをする際に「桜の花びらが舞う中で本を読む女性」というプロンプトで画像を生成すれば、オリジナリティのある一枚が完成します。ブログのアイキャッチ画像にも、記事内容にぴったり合う絵が作れるため、とても便利です。

SNS投稿のビジュアル強化
日常のSNS投稿にも、AI画像は効果的に活用できます。
文字だけでは伝わりにくい気持ちや雰囲気も、画像があるだけで一気に伝わりやすくなります。
特に旅行の思い出やカフェでのひとときをシェアする投稿では、文章に合わせたオリジナルのビジュアルがあると、見る人の関心を引きやすくなります。
たとえば「雨の日でも気分よく過ごせた休日」と投稿したいとき、傘をさしたキャラクターがカフェでくつろいでいるイラストをAIで作れば、他にはない世界観を演出できます。また、ストーリー投稿やバナー風のまとめ投稿にも、ちょっとしたAIイラストを添えるだけでデザイン性アップが期待できます。

副業やクリエイティブな趣味にも!
画像生成は副業や趣味の創作活動にも役立ちます。
誰でも簡単にオリジナルのイラストやデザインが作れるため、販売用の素材や自作グッズの元絵などにも応用可能です。
たとえば、LINEスタンプの素材をAIで生成し、編集ソフトで加工して販売する人もいます。Tシャツやマグカップにプリントするイラストを作るのも簡単です。また、同人誌の挿絵やWeb漫画の背景にも使えます。創作活動をもっと手軽に、もっと楽しくしてくれるのがAI画像生成の魅力のひとつです。
ちなみに、下記がLINEスタンプを作成する際の初版画像です。ここからさらにブラッシュアップしていくことができます。

注意点と著作権

商用利用の可否
ChatGPTで生成した画像は、条件を守れば商用利用が可能です。
OpenAIの利用規約により、ユーザーが作成したコンテンツ(画像や文章)は、ユーザーに著作権が帰属します。そのため、自分がプロンプトを入力して生成した画像は、基本的に自分のものとして扱えます。
たとえば、生成した画像を使って、Tシャツをデザインして販売したり、自作の書籍の表紙に使ったりすることが可能です。ブログやYouTubeのサムネイルにも自由に使用できます。ただし、第三者の著作物(キャラクター名やブランド名など)をプロンプトに含めると、著作権侵害のリスクがあります。
画像の商用利用は可能ですが、プロンプト内容と使用方法には十分な注意が必要です。
AI画像と現実の境界を理解しよう
AIで生成された画像と現実を切り分けて誤解を与えない使い方が大切です。
AI画像は「もっともらしく見える」ことに長けているため、本物と誤解されやすいという特性があります。そのため、ニュースや医療、教育など、正確性が求められる場面では特に注意が必要です。
たとえば、生成した人物画像に「この人が行方不明者です」といった内容を添えて拡散してしまうと、実在しない情報が混乱を招き、大きな問題につながります。
また、AIが描いた「歴史的な光景」を、実際の記録写真と誤解させるような投稿も危険です。画像の説明に「AIで生成された画像です」と明記するなどの配慮が求められます。
AI画像は便利で魅力的なツールですが、現実との違いを理解したうえで、正しい使い方を心がけましょう。
まとめ
ChatGPTは、文章生成だけでなく、画像まで作り出せる便利なツールに進化しました。
絵心がなくて諦めていた人も簡単に絵や画像を作ることができる様になりました。自分なりの画像を作って、自分らしさを発信しやすい時代になりましたね。