「ChatGPTを使ってみたいけど、どんな指示文を書けばいいのかわからない…」
「プロンプトを工夫すればもっと良い回答が得られると聞くけど、自分ではうまく作れない…」
そんな風に感じたことはありませんか？
ChatGPTなどの生成AIは、どんなプロンプト（指示文）を送るかによって答えの質が大きく変わると言われています。しかし、慣れていない人が毎回プロンプトを考えるのは意外と手間で、時間もかかってしまいます。AIの進化によって雑なプロンプトでも精度高い回答が返ってきやすくなりましたが、それでもプロンプトは重要です。
そこで活用したいのが 「プロンプトジェネレーター」 です。
このツールを使えば、目的に合ったプロンプトを自動で作成できるため、初心者でも迷わず、高品質なAI活用を始めることができます。
本記事では、プロンプトジェネレーターの基本から使い方と料金について、はじめての方にもわかりやすく解説していきます。
ChatGPTをもっとスムーズに活用したい方は、ぜひ参考にしてください。
プロンプトジェネレーターとは？
プロンプトジェネレーターとは
まず、「プロンプト」とは、ChatGPT などの生成 AI に送る“指示文”のことを指します。
プロンプトジェネレーターは、目的に合わせた最適なプロンプトを自動で提案・生成してくれるツールです。
たとえば「ノートパソコンの販売ページ用の商品説明文を書きたい」「英語で自己紹介を書きたい」などの要望を入力すると、状況に合ったプロンプト指示文が数秒で作成できます。
なぜジェネレーターが必要なのか
質問の精度を底上げ
自力で書くよりも論理構造が整ったプロンプトになるため、AI から返ってくる回答の質が安定します。何よりOpenAIが提供しているサービスなので精度が高い。
時間短縮
試行錯誤にかけていた時間を削減し、すぐ本題のアウトプット作業に移れます。
プロンプトジェネレーターでできること
テンプレートの自動生成
ブログ構成、メール本文、企画書の骨子など、汎用的なフォーマットをワンクリックで作成できます。
たとえば、「メール本文を作成するテンプレートプロンプトを書いて」
と言えば希望に沿ったプロンプトを書いてくれます。
保存しておけば、同じ業務を繰り返す際に再利用できるので時短にもなります。
キーワードからの即席プロンプト作成
目的のキーワードを渡すだけでプロンプト作成できます。
たとえば、「ターゲット：ファミリー層、目的：SNSで自動車を訴求、トーン：フォーマル」といったキーワードを入力するだけで、状況に合った専用プロンプトがその場で自動生成されます。
料金とプラン
無料で使えない？
プロンプトジェネレーターは OpenAI の API を利用しているため、無料では利用できません。従量課金制となっており、使用量に応じて料金が加算されます。
ですので、PlusプランやProプランに加入していたとしても、別料金が発生するので注意しましょう。
なお、利用する際には、OpenAI のアカウント作成とクレジットカードの登録が必要です。
料金は利用する AI モデルによって異なります。たとえば GPT-4 を使う場合、
利用モデル 料金（100 万トークンあたり）
GPT-4（入力） 2.5 USD
GPT-4（出力） 10 USD
具体的な試算例
入力 10 万字 約 25 万トークン $0.63 約 98 円
出力 20 万字 約 50 万トークン $5.0 約 775 円
※1 文字 ≒ 2.5 トークンで計算
※1 USD = 155 円で換算（2025 年 5 月時点の概算レート）
入力で原稿用紙250枚、出力で原稿用紙500枚相当です。これくらいしっかり使っても1000円程度で使えるという規模感です。参考にしてくださいね。
トークンとは？
テキストを細かく分割した単位で、日本語では 1 文字あたりおおむね 2〜3 トークンと考えておくと良いです。
コストを抑えるコツ
無駄な試行を減らしましょう。初めはたくさん試してみることは大事です。しかし慣れてきたら、これまで生成してきたプロンプトを残しておくと便利です。
また使いたい時のためにコピペで使い回しすると良いでしょう。自分用にカスタマイズして複製し、バリエーションを持たせるのも一つの方法ですね。
使い方ガイド（初心者編）
アカウント作成
OpenAI Platformにアクセスします。
メールアドレスまたは Google／Apple アカウントで登録します。すでにgoogleアカウントを持っている人は「Googleで続行」を選ぶだけなのでカンタンにアクセスできます。
クレジットカード情報を登録
プロンプトジェネレーターは、利用料金の支払いのためのクレジットカード情報を登録しないと使用できません。下記から登録を行ないます。
「OpenAI developer platform」画面の右上にある歯車ボタンから、「Billing」を選択します。
Billingの中の「Payment methods」を押します。
「add payment method」からカード情報を登録します。
これで、プロンプトジェネレーターを使う準備ができました。
ジェネレーターに指示を出す
「Playground」ボタンを押します。
「Prompts」メニューの中にある「★」マークを押します。
この中にキーワードを入れてみましょう。
今回は、「ターゲット：ファミリー層、目的：SNSで自動車を訴求、トーン：フォーマル」と入れてみます。
「Create」を押して、生成を開始します。
プロンプトが出来上がりました。
中身を見てみると、入力部分にサンプルが記載されていますね。
この部分の自身の作成したいものに書き換えれば精度の高いプロンプトの完成です。
自動車をSNSで訴求するために、フォーマルトーンでファミリー層に向けたメッセージを作成してください。
以下の詳細に従ってください:
- メッセージは家族向けに適した車の利点や特徴に焦点を当ててください。
- より多くの家族層が共感できるように、安全性、快適性、経済性などの要素を強調しましょう。
- メッセージは丁寧でフォーマルな表現を用い、信頼感を与える内容にしてください。
# 出力形式
- 文章は短文から中程度の長さとし、要点を効果的に伝える必要があります。
- 引き付けるタイトル付きのソーシャルメディア投稿を作成してください。
# 例
**入力:**
車のモデル：[コンパクトSUV XYZ]
**出力:**
投稿タイトル：「[コンパクトSUV XYZ]、ご家族のための信頼できる選択」
投稿内容：「[コンパクトSUV XYZ]は、家族全員の安全と快適さを最優先に考えた設計です。
このモデルは[高度な衝突安全機能]を備え、[広々としたインテリア]と[省エネ性能]で、
毎日の生活の信頼できるパートナーになります。」
(実際の投稿はこれよりも詳しい内容や具体的な特徴を含めることができます)。これで、初心者でも迷わず使えるプロンプトジェネレーターの基礎が分かりました。
実際に使ってみて作業効率アップを体験してみてください！
