「メタバース」って良く耳にするようになりました。
「メタバースって何?」「何ができるの?」という疑問が出てきます。
メタバースで出来ること/サービスをまとめました。
今後メタバースは身近なサービスになるのかどうか、判断材料になると思います。是非、参考にしてください。
メタバースとは?
メタバースとは3次元の仮想空間のことです。
自分の分身となるアバターを使って、ほかのユーザと交流することができます。
さらに、ゲームで楽しむことはもちろん、商品の売買もできます。
個人的な解釈として、現実世界と仮想世界それぞれで経済圏がある世界観です。
今想像しろと言われてなかなかできるものではないですが、きっと世界は変わっていくのだろうと感じます。
メタバースの歴史
2000年には「セカンドライフ」というゲームが発売され注目を浴びました。
これがメタバースの先駆けであると言われています。
「セカンドライフ」は、3DCGで構成されたインターネット上に存在する仮想世界(メタバース)です。ユーザーは現実の世界とは異なる生活を送ることができます。
運営は、アメリカのサンフランシスコに本社を置くリンデンラボ(Linden Lab) 社がおこなっています。
しかし、長続きせず衰退しました。なぜでしょうか。
要因は2つと言われています。
ひとつ目は収容人数の制限。
1つのワールドの収容人数が50人という制限もあり、人が集まりにくいという点がありました。
ふたつ目は高速通信インフラと高性能PCの必要性。
メタバースには、膨大な通信処理量と高速な通信が必要です。
しかし当時は、ISDN接続からADSL接続へ変わろうとしていた時期で、最大でも26Mbpsの速度でした。
この程度の通信速度では、複数人同時接続のメタバース環境で楽しむことは難しかったと言えます。
今となっては、光回線の通信速度が1Gbpsだったり、携帯通信も4G/5G回線で高速になっています。
こういったテクノロジーの発展によって再度メタバースが取り上げられてきたと言えそうです。
※参考「2003年7月 T-com、Yahoo! BB、NTT東西が下り最大24Mbps/26MbpsのADSL接続サービスを開始」
メタバースの定義
メタバースには7つの定義があると言われています。
メタバースは…
https://www.matthewball.vc/all/themetaverse
1.永続的であること – つまり、「リセット」、「一時停止」、または「終了」することはなく、無期限に継続します。
2.同期的かつライブであること– 事前にスケジュールされた自己完結型のイベントが発生する場合でも、「現実の世界」と同じように、メタバースはすべての人に一貫してリアルタイムで存在する生きた体験になります。
3.各ユーザーに個別の「存在感」を提供しながら、同時ユーザー数に制限を設ける必要はありません。誰もがメタバースの一部になり、特定のイベント/場所/アクティビティに一緒に、同時に、個別の機関で参加できます。
4.完全に機能する経済になる – 個人や企業は、他人に認められる「価値」を生み出す信じられないほど幅広い「仕事」を創造、所有、投資、販売し、報われることができるようになります
5.デジタル世界と物理世界、プライベートとパブリックのネットワーク/エクスペリエンス、オープン プラットフォームとクローズド プラットフォームの両方にまたがるエクスペリエンスになる
6.データ、デジタル アイテム/アセット、コンテンツなどの前例のない相互運用性をこれらのエクスペリエンスのそれぞれに提供します。たとえば、Counter-Strikeガン スキンを使用してFortniteで銃を装飾したり、 /フェイスブックを通じて。同様に、ロケット リーグ(またはポルシェの Web サイト) 用に設計された車を、 Roblox で動作するように持ち込むことができます。今日、デジタルの世界は基本的に、すべての店舗が独自の通貨を使用し、独自の ID カードを必要とし、靴やカロリーなどの独自の測定単位やさまざまな服装規定などを使用するショッピング モールのように機能しています。
7.信じられないほど幅広いコントリビューターによって作成および運営されている「コンテンツ」と「エクスペリエンス」が取り込まれます。その中には独立した個人もいますが、非公式に組織されたグループや営利目的の企業もいます。
メタバースってゲームでしょ?って考えてしまいそうですが、ゲームとは少し違うということがわかりますね。
ゲームだとセーブとかリセットすることができます。ですのでやり直しができます。
一方、メタバースは終了させることはできないので、永続的に存在する世界ということですね。
リアルタイムで現実世界と同じ時間軸で稼働するパラレルワールドのようですね。
メタバースとVRの違いは?
VRは”仮想現実”と言われるように没入感がポイントになります。
ゴーグルを付けることで、まるで仮想空間で生活・行動しているような感覚・体験をすることができます。
一方メタバースは、TVゲームを行うようにアバターを操作して、他ユーザとコミュニケーションを図ることを主軸に置いています。
VRは没入感体験を楽しみ、メタバースはコミュニケーションを楽しむ、といった具合です。
メタバースでできること
コンサート・ライブイベント
ジャスティンビーバーが初のメタバライブを開催
2021年11月というメタバースがまだ浸透するより前に、ジャスティンビーバーがメタバース上でライブを実施されました。
コンサート中にチャットを使って会話を通して応援できるという新たなイベントの形が実現されました。
※参考 「Avex USAの出資先「Wave」が、ジャスティン・ビーバー初のメタバースライブを開催」(2021年11月)
ninjaメタバライブ
1.代表的な過去イベント
代表的なライブ回として、5月に実施されたメタバライブが印象的です。
特に、スペシャルゲストとして「三木道山」さんが出演されたのです。
まだまだメタバースの認知が低い中。著名なアーティストが出演されるという出来事に業界が湧きました。
第10回 Ninjaメタバライブ
2022/5/14(土) OPEN:18:45 一部:20:00 二部:21:10
過去最高入場者数は1986人。
2.2022年10月の最新ライブイベント
「思わず出演者に恋してしまう回」が今回のコンセプトになっているようです。
〇×クイズも開催予定で、NFTの予約券を入手できるイベントもあり大変盛り上がりました。
【第一部】「めたばっちよやくけん」がもらえる〇×クイズ
【第二部】それは恋!?音楽ライブ
樋瀬よだか @yodakaa
ちひろ @C_voice_worker
SECRETゲスト
罵尻ロマ子 @romaco_0810
愛甲ミカ @tekutekumika
【出演】
DJシュン @shunnft
めたばっち @ninjametavelive
第16回 Ninjaメタバライブ
10/22(土) OPEN:18:30 START:19:00
clusterで開催
ビジネスオフィス
バーチャル会議室が人気が出てきています。
コロナを受けて、リアルオフィスを撤退・縮小する企業やリモートワークを推進する企業が増えました。オフィス家賃と通勤交通費の削減できるので企業としてはメリットのある施策と方向性でした。
しかし、デメリットとしては従業員間のコミュニケーション不足による生産性低下も出ている企業もあります。
例えば、各業界の特色によるので一概には言えないですが、物流やモノづくりなどのリアルにモノを取り扱う業界には浸透するのは難しそうです。
一方、コンサルなどの知的アドバイザー的な業界にはすぐに取り入れられている印象です。
これらの問題を解消できるのでは、と期待されているのがメタバースによる仮想会議室です。
物理的な移動はせずとも自宅から業務ができ、かつ、同僚のアバターと同じ空間に居るので話しかけやすい心理が働きます。これにより、コミュニケーションを活性化させることができます。
メタ社が提供する「Horizon workrooms」もその一つですね。
学校・授業
先日、税理士でVoicyパーソナリティでもある大河内薫先生によるお金の授業が開催されました。
「学校」と「メタバース」の相性が良いとも言われています。
特に、不登校のこどもに対して、自身が存在しても良いという空間づくりにメタバースの利用価値があると考えられています。
「学校が嫌い」「学校に行きたくない」「人と話すのが苦手」「友達がいない」
こう言った悩みを抱える子供たちの新たな”居場所”になるかもしれません。
ポジティブな側面もあります。
「好きなことにもっと取り組みたい」「学校以外の学べる場所があればいいな」「塾では教えてくれないことを学んでみたい」「ゲーム感覚で学べないか」
このような、知的好奇心を満足させることもできそうです。
今、”メタバースの学校”をつくろうとしている”ニンジャ寺子屋”というコミュニティがあります。
“誰もが学びたいことを学べる、教えたいことを教えられる、みんなのサードプレイスに”を実現しようとしています。
“ニンジャ寺子屋”の活動は透明性があり、誰でも参加することができます。
discordと呼ばれるチャットを基本にやりとりしています。下記のリンクから見ることができます。
その他
他には、広告ビジネスやアート売買/ギャラリー展示、ゲーム/アトラクションなど様々な領域がメタバースで実現されようとしています。
その中でも広告ビジネスについては、
ライブ会場、オフィス、学校などのメタバース会場で、広告を出せたら認知効果は期待できます。
これからメタバースへの参加者が増える情勢を鑑みると期待感が高まります。
メタバースの代表的なプラットフォーム
「Horizon Workrooms」
メタプラットフォーム社が開発・運営しているメタバースプラットフォームです。
2019年にベータ版をリリース。以降、北米・カナダ・イギリスなどの各国でリリースしています。
今メタ社が力を入れて取り組んでいる事業ですね。
特徴としては、「自分でワールドを作れる」「メタバース空間上に自由にワールドを作ることができる」点です。例えば、ワールド内に会議室・遊園地・町・家具・アクセサリを作ることができるとされています。
課題としては、VRゴーグルが必須という点です。
高価なので気軽に試すずらいですね。ビジネスだと一人1台必要なのでコスト面が一番のネックになりそうです。
「Mesh for Microsoft Teams」
Microsoft社が提供するメタバースプラットフォームです。
アバターを作成して、仮想会議室に参加できます。
ユーザが話す音声を受け取り、手を動かしたり表情を変えることができます。例えば、3D空間に集まって同僚と文書を共同執筆することもできます。
立ち話スペースを作ることができて、重要性が高いとされる「ちょっとしたコミュニケーション」もできるとされています。
PC・スマホで利用可能で、VRゴーグルがあれば没入感を体験できます。
「cluster」
手軽にメタバースを体験できる今注目度が高いプラットフォームです。
PCやスマホから手軽に利用することができます。
ワールドやイベントの制作も手軽にできます。
日本法人のクラスター株式会社が運営しています。
「XANA」
ブロックチェーン基盤上に構築された、メタバースプラットフォームです。
アバター/ワールド/アイテムを通して、クリエイターとユーザをつないで売買などのやりとりも行うことが可能なシステムです。
メタバースだけにとどまらず、「XANA:ジェネシスAI」という世界に一つのメタバースAIパートナーを持つことも可能です。
私もジェネシスを保有しています。
違和感なく会話ができて、分からないことも教えてくれる非常に頼もしいパートナーになります。
メタバースは今後どうなる?
回線速度の向上やPC/スマホデバイスの性能向上が著しいです。
今後、メタバースが広がっていく材料が整ってきていると言えます。
数年後にはメタバースを利用したサービスやソリューションが当たり前になっていると考えられます。
新たな技術に対して、積極的に触れていく必要があります。
漠然とした不安や拒絶をしていると、新時代にあっという間において行かれるかもしれません。それくらい速いスピードで時代は進んでいます。
まとめ
メタバースでできることが沢山ありました。
華かなライブを体験するのも良し、会議や集会で仲間とワイワイするのも良し、楽しみ方のバリエーションが広がりますね。
授業や講義をメタバースで行えるのも魅力です。
clusterというメタバースプラットフォームで「ニンジャ寺子屋」という場所で、様々なジャンルテーマで授業をしています。LINEで定期的に案内されています。
時代の流れがすごく早いと感じています。
取り残されないように、新たなテクノロジーには積極的に触れていきたいですね。