イラスト生成において、品質向上のために重要な要素があります。
それが『Sampling Steps』です。
本記事では、Sampling Stepsとは何か、それがイラスト生成に与える影響について詳しく解説します。
さらに、適切なステップ数の見つけるのにも参考になると思います。
重要な要素なので、ぜひお読みください。
Sampling Stepsとは
Sampling stepsは、イラスト生成におけるノイズ除去の回数を指しています。
Stable Diffusionでは、ノイズが含まれた画像からノイズを取り除いてイラストを生成します。
ですので、Sampling stepsの数が多いほど、1回の作業でのノイズ除去量は少なくなります。
したがって、より多くのステップを使用すると、より丁寧にノイズを取り除くことができ、高品質なイラストを生成することができます。
ただし、ステップ数が増えると作業時間も長くなるため、品質と時間のバランスを考慮してステップ数を選ぶ必要があります。
なお、一般的には、ステップ数が大きいほど呪文の効果が正確に反映されると考えられますが、必ずしも大きいほど良い結果になるわけではありません。
Sampling Stepsで何が変わる?
ステップ数が違うことでどのように変わるのでしょうか。
ステップ数を1~10回までの違いを比較してみます。
ノイズの度合いが一目瞭然で違いが分かりますね。
step1だと原型がわからないくらい低いクオリティですが、数値が増えるごとに完成度が上がってきます。
steps150までの生成遷移をみてみましょう。
Steps:1
Steps:5
Steps:7
Steps:10
Steps:12
Steps:15
Steps:20
Steps:30
Steps:50
Steps:80
Steps:100
Steps:120
Steps:150
比較してみましたが、steps20以降は大差ないクオリティでした。
ということは、このモデルでは20より大きい値にする必要はなさそうですね。
他のモデルでは30や40が最適なものがあるのかもしれませんね。
Sampling Stepsの変え方
Sampling Stepsは下記箇所で変更することができます。
数値の上限は150になっています。
スライダーで変更できるのでラクですね。
まとめ
Sampling Stepsについてまとめてみました。
補足しておきたいのが、モデルやサンプリングメソッドによって適正な回数がまちまちだという点です。
実際に試してみないとわからないことが多いので、まずは試してみましょう。
なお、X/Y/Z plotと併用すると分かりやすく比較することができます。
下記記事を参考にしてみてください。