暗号資産やNFTへの関心が熱を帯びてきています。
有名な俳優さんが暗号資産を保有しているというだけで記事になるくらいです。
俳優のキアヌ・リーブス氏は、2021年12月10日に公開された「The Verge」とのインタビュー動画の中で、自分自身が少額の暗号資産(仮想通貨)を保有していると言及。
NFTは高額で取引されている商品もあります。
例えば、2022/1/1のツイート。
約450万円で購入したNFTを約5か月保有して売却。
売却額が約2,891万円となり、売却利益が約2,441万円になった事例もあります。
ここまでいくと額が大きすぎてイメージできないです。しかも胡散臭く感じたり、怪しいと感じたりする方もいるでしょう。
そうだとしても、実際にこういった取引が世界中で行われ始めているということをしっかり受け止めるべきなのかもしれません。
ぜひ自分も保有してみたいけど何から手を付けて良いか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
ここでは5つのステップでNFTを買うまでの準備手順を紹介していきます。 画像付きで解説しますので、わかりやすいと思いますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
NFTとは?
ブロックチェーン技術とデジタルアートが組み合わさったものです。
改ざんができない、シリアル番号が振られたデジタルデータを指します。
暗号資産のブロックチェーン技術を使って、発行元・取引履歴・所有者の遷移がすべて記録されるので、まったく同じものを複製コピーすることはできないのです。
これまでのデジタルデータはコピー複製が簡単に出来ました。DVDの海賊版などがその一例です。土地建物や絵画などの現物資産は価値が付きやすいですが、デジタルデータには価値がつかないと考えられてきました。
これにより、デジタルデータの常識が一挙に覆ることになります。デジタルデータに一定の価値を与えることができるので、新たな市場が生まれることになります。
注意点として、デジタルデータなのでスクリーンショット等でデータのコピーを取ること自体は可能です。
あれ、さっきはコピー複製ができないと話していたのと矛盾しているように思いますよね。
これは、単純にデジタルデータの上っ面だけならコピーはできます。ただし、NFTは発行元を記録できますから、発行元を見てみると本物なのか偽物なのかを確認・証明することができるのです。
よって、NFTは複製防止の技術ではなく、持ち主を紐づける証明書技術であることがわかります。
本物であれば価値が証明されているので価値が付き、偽物であれば価値は無いということですね。
NFTで世の中がどう変わる?
クリエイターや作家などのモノづくりに携わる方が恩恵を受けることができる市場になると思われます。
一番大きな要素としては二次流通とロイヤリティの仕組みです。
商品が次々と所有者が移り変わる際に支払われる対価の数%を発行者(=クリエイター)にロイヤリティとして受け取り続けることができる点です。
書籍を出版する作家さんを例にすると、作家さんは印税を取得できます。この印税は新刊本の売上に対する数%という形で受け取ります。ただし、その本がブックオフなど中古市場に出回った際の売上には印税が付きません。ですので、作家さんからすると新刊がどれだけ売れるのか、が勝負になります。
一方、電子書籍という形でNFT化した書籍を販売したとして、この中古市場(=二次流通)での取引額もロイヤリティの対象となり、しっかりと作家さんへ対価が支払われます。
これまで報われにくかったクリエイターさんたちの強い味方になる未来が来るかもしれません。そういった世の中に期待する方々がどんどんNFT市場に参入してきているのですね。
NFTはどこで手に入る?
NFTを売り買いできるサイトが存在します。代表例としてNFTマーケットプレイスの最大手OpenSeaがあります。
ここでは円やドルではなくイーサリアムの暗号資産で取引を行ないます。
ですので、OpenSeaを登録する前準備として、イーサリアムの準備やMetaMaskと呼ばれるウォレットが必要になります。
後述を読み進めながらひとつずつ準備を進めていきましょう。
【最短5分】無料でbitFlyer(ビットフライヤー)口座をつくるNFTの買い方は?5つのステップで始められる
暗号資産取引所のアカウントを作成
認証用URLを取得
bitFlyer(ビットフライヤー)サイトにアクセスします。
新規登録ボタンを押します。
メールアドレスを入力し、無料で登録するを押します。
bitFlyerからメールが届くので、本文記載のURLにアクセスします。
基本情報を登録
パスワードを登録します。
9文字以上の文字数にします。アルファベット小文字と大文字、数字、記号のうち最低2種類を組み合わせましょう。
同意事項にチェックをつけて、先に進みましょう。
二段階認証設定
2段階認証設定を行ないます。
認証アプリを使って設定することが推奨されていますので、指示に従います。
様々な認証アプリがありますが、ここではGoogle認証アプリを使って進めます。
なお、スマホにGoogle認証アプリを入れておく必要がありますので、まだ入れたことがない方はこのタイミングでインストールしておきましょう。
QRコードが表示されました。
スマホにインストールしたGoogle認証アプリからQRコードを読み込みます。
読み込みに成功するとスマホ画面上に6桁の数字が表示されます。
この数字を認証コード入力欄に打ち込みます。
認証コードは30秒ほどで更新されますので素早く対応しましょう。
二段階認証を使用する項目を選択します。
本人確認書類をアップロード
本人確認手続きを行ないます。
本人基本情報を入力します。
氏名・性別・生年月日を入力します。
次に、住所を入力します。
電話番号を入力します。
取引目的の確認を行ないます。
画面に従って質問に答えていきます。
職業や年収、取引目的が聞かれます。
入力が完了すると、下記のように登録完了のメッセージが表示されます。
本人確認書類の提出を行ないます。
ここからは、スマホでの操作がメインになってきます。
クイック本人確認を選択します。
QRコードが表示されますので、ご自身のスマホで読み取ります。
本人確認書類を選択して、次へを押します。
本人確認書類を指示に従い撮影していきます。
顔認証を行ないます。
指示に従い、顔を撮影します。
手続きのステータスの確認方法
ログイン後のサイトトップ画面で手続き状況がわかるようになっています。
承認されるまで時間がかかるので待ちましょう。
銀行口座情報を登録
アカウント情報で銀行口座情報欄があります。
この未登録ボタンを押しましょう。
登録する口座情報を入力します。
名義の入力間違いにご注意ください。
登録が完了すると下記メッセージが表示されます。
本人確認手続きが完了したら入金が出来るようになります。
そうなったら次へ進みましょう。
私の場合、本人確認は翌営業日には承認されました。
暗号資産取引所への入金とイーサリアム購入
初めて取引を開始する場合に、まずは円の入金を行います。
円入金の手順を解説していきます。
入金先情報の確認
bitFlyer(ビットフライヤー)サイトログイン後、「設定」を押しましょう。
「お客様用日本円振込先」欄に入金先情報が記載されています。
振込元から振込操作
先ほど確認した入金先情報へ振込を行ないましょう。
間違いがないように十分にご注意ください。
ネットバンキングでの送金だと楽ですね。
振込元金融機関から振込完了連絡メールが来ていることを確認しましょう。
■「住信SBIネット銀行」を利用される方への注意点として
振込人名義に「5桁数字」+「氏名」という組み合わせになっています。
振込を行う際は、振込人を上記の表記を入力するようにしてください。(間違わないよう十分にご注意ください)
入金の完了確認
bitFlyer(ビットフライヤー)サイト上部の残高を確認します。
私の場合、2000円をネットバンクで入金を行ないました。5分ほど待てば画面に残高が表示されたことを確認できました。
イーサリアム購入手順
ホーム画面の「販売所」→「ETH/JPY」タブ→「買う」のボタンを押しましょう。
購入したい金額を円単位で入力します。入力したら買い注文ボタンを押しましょう。
確認画面が表示されますので、確定ボタンを押しましょう。完了画面が表示されます。
購入できました。簡単ですね。
購入したイーサリアムの確認
下記画面でイーサが反映されていることを確認しましょう。
ウォレットを作成
Metamaskとは、暗号資産を入れておく財布のイメージです。
暗号資産を使ってNFTアートやゲームアイテムを売買する際に必要になります。
metamaskのインストール手順を解説していきます。
Metamaskをchromeにインストール
前提としてノートPCでの操作として記載します。
Metamaskサイトにchromeでアクセスしましょう。
「chrome」を選択し、「Install MetaMask for Chrome」を押しましょう。
Chromeウェブストア画面で、「Chromeに追加」ボタンを押しましょう。
アクセス許可確認画面が表示されます。「拡張機能を追加」を押しましょう。
ようこそ画面が表示されます。
「お会いできてうれしいです。」ですって。こちらも楽しくなってきますね。
開始ボタンを押しましょう。
ウォレットの作成
ウォレットを作成していきましょう。
「ウォレットの作成」ボタンを押しましょう。
下記画面が表示されたら、「同意します」ボタンを押しましょう。
パスワードを作成します。
最低8文字のパスワードを入力しましょう。
入力できら同意チェックをつけて、作成ボタンを押しましょう。
ウォレットの保護
Metamask利用前に、1:35秒ほどの短い動画がありますので、必ず確認しておきましょう。
この動画ではリカバリーフレーズの重要性を説明しています。
音声は英語になっています。
日本語字幕をつけて視聴しましょう。
右下の設定ボタンを押します。
字幕を選択します。
「japanese」を選択します。
動画視聴できたでしょうか?
ウォレットのバックアップフレーズ取得
秘密のバックアップフレーズを確認しましょう。
「秘密の言葉を表示するには、ここをクリックします」を押しましょう。
ここに記載されているフレーズをメモしましょう。
このバックアップフレーズを利用して復元出来るようになります。
出来ればアナログ保管が好ましいです。
複数の紙に書き出して、2~3か所異なる場所に保管するようにします。
デジタルデータで保管して、もしこのフレーズが漏洩したとすると、悪意のある者にmetamaskが乗っ取られる可能性があります。
非常に重要なキーなので、細心の注意を払う必要があります。
バックアップフレーズの確認画面で、先ほどメモしたフレーズを選択しましょう。
無事、フレーズが確認できたら下記画面が表示されます。
全て完了ボタンを押しましょう。
もし、下記のようにポップアップが表示されたら、
シークレットリカバリフレーズについて、詳細を確認しておきましょう。
ここでは、暗号ウォレットを安全に保つ方法が記載されています。
要は、下記3点。
・「シードフレーズ」の呼び方を廃止。「シークレットリカバリフレーズ」と呼ぶ。
・シークレットリカバリフレーズを誰とも共有しないこと。
・アカウントに大量のETH/トークンがある場合は、ハードウェアウォレットの入手を検討しよう。
ウォレットのアカウントバックアップの取得
Metamaskの個人画面で「アカウントの詳細」を押しましょう。
「秘密鍵のエクスポート」を押しましょう。
初めに設定したmetamaskのパスワードを入力しましょう。
秘密鍵を表示されますので、メモを取っておきましょう。
シークレットリカバリフレーズ同様に、安全な場所に保管するようにしましょう。
以上でmetamaskのインストールが完了です。
暗号資産取引所からウォレットへ送金
これまで取引口座開設・イーサリアム(ETH)の購入、metamaskと呼ばれるウォレットを準備してきました。
いよいよ、購入したイーサリアム(ETH)をmetmaskへ送金していきましょう。
ウォレット(Metamask)の個人アドレスの表示と確認
chromeで自身のmetamaskサイトへアクセスしましょう。
ブックマークしておくと便利です。
ログイン画面でパスワードを入力しましょう。
入力できたらロック解除ボタンを押します。
イーサリアムメインネット画面で、自身のmetamaskアドレスを確認しておきましょう。
後ほど利用します。
暗号資産取引所サイト(bitFlyer)に送金先metamaskのアドレス登録
新たにchromeで新しいタブで、取引口座サイトを開きます。(ここでは bitFlyer(ビットフライヤー)を例にしています)
ブックマークしておくと便利です。
入出金メニューから「イーサリアム」→「送付」→「アドレスを登録する」を押しましょう。
登録しているメールアドレスにURLが送付されます。
二段階認証を求められますのでコードを入力して次へ進みます。
イーサリアムアドレス登録画面が表示されます。
先ほど登録したmetamaskアドレスを入力します。
ラベルにはご自身が判別しやすいように任意に入力します。
イーサリアムアドレスが登録できました。
Metamaskへ送金実施
イーサリアムアドレスを選択・押下すると送付数量を指定することができます。
送付したいETH数量を指定しましょう。
初めて送金する場合には、少額から試しましょう。
もし、イーサリアムアドレスを間違って送った場合は、元に戻すことが出来ずETHが消失します。
慎重に行ないましょう。
ガス代と呼ばれる手数料が0.005ETHかかりますので、加算したETH額を入力します。(2022.01現在、2,000円相当)
送金を実施したら、metamaskに反映されているか確認してきましょう。
初めて送金するときはドキドキします。
反映されるまでにも時間が数分から数十分かかることは良くあります。焦らず待ちましょう。
ウォレットを使ってOPENSEAへログイン
OpenseaなどのNFTマーケットサイトがあります。NFTを購入・出品することができるECサイトの様なイメージです。
このサイトで取引を行なうためには自身のmetamaskと接続しておく必要があります。
ここでは、Openseaと自身のmatamask(財布)を紐づける設定を行いましょう。
Openseaサイトにアクセス
OpenSeaサイトにアクセスします。
「アカウント」→「profile」を選択します。
「MetaMask」を選択します。
Metamaskアカウントを選択して、次へを押しましょう。
パスワードを聞かれたらmetamaskインストール時に設定したパスワードを入力します。
確認画面で、接続ボタンを押しましょう。
接続確認
Openseaサイトのウォレットボタンを押して、表示されていることを確認しましょう。
次に、Metamask画面でも確認しておきましょう。
Metamaskにアクセスします。
設定ボタンから「接続済みのサイト」を選択し、opensea.ioが表示されていることを確認しましょう。
これで、接続が完了しました。
これで、NFTを買ったり売ったりすることが出来るようになります。
これからが楽しみですね。
NFTの買い方は?
openseaで好みのアートを探して購入できます。
ジャンル別でカテゴリ化されているので、ARTが欲しいのかMUSICが欲しいのかで探しやすくなっています。
「Buy Now」でフィルタリングすると買える商品だけが表示されますので、探しやすくなります。
購入する商品が決まったら、商品画面から「Buy now」を押下します。
この出品者から購入するので間違いないか、確認画面が表示されます。
出品者情報に問題なければ、下部のチェックボックスにチェックを付けます。
金額の確認画面が表示されます。
金額に問題がなければ、下部のチェックボックスにチェックをつけ、「confirm checkout」を押して進みましょう。
Metamaskが起動します。画面に従って進むことで決済が完了します。
NFT購入時にはイーサリアムを送金する際、ガス代という手数料も発生します。
商品代+ガス代の合計を支払うことになるので、注意してください。
NFTを買う前に知っておきたいこと
イーサリアムとポリゴンの違い
OpenseaでNFTを買うために必要な通貨は大きくETHとpolygonの2つがあります。
この2つの価値は同じなので、1.0ETH=1.0polygon=439,352円(2022.01.03時点)です。
それぞれ別物の異なるブロックチェーンが使用されています。
イーサリアムブロックチェーンで使える通貨はETH。
ポリゴンブロックチェーンで使用できる通貨はpolygon。という具合です。
なぜ2つあるのでしょうか?
特性が違う2つにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
ETHのデメリットは、手数料が高いという点です。
メリットは、初心者が参入しにくい、品揃えが良く信頼できるブランドが多い、という点です。
ガス代と呼ばれる手数料が高いので、出品するだけで数千円、数万円のガス代がかかることがあります。ですので、参入障壁が高く、本気でコレクションを広めたい方しか残らないので信頼できるブランドが多くなるのですね。
一方、polygonのデメリットは、質の劣る商品が出回りやすいという点です。
メリットは、手数料が安く、初心者でも出品しやすい、という点です。
ETHとは逆で、手数料が安いので気軽に商品を出品することができます。ですので初心者にも気軽に触れることができるのです。
試しにNFTを出品してみたいという方はpolygonでの出品をお勧めします。今後本格的にNFT活動を行なうに至った際はETHへ参入するやり方がリスクを抑えた方法でしょう。
ガス代
NFTに限らずETHを送金する際にもガス代と呼ばれる手数料が必要になります。
ガス代とは何でしょうか?
ガス代とは、ブロックチェーン上に記録されるデータが正しいことを承認する「マイナー(採掘者)」に支払われる手数料のことです。
ブロックチェーン上のデータベースは中央管理されておらず、誰一人書き換えができないようになっています。
マイナーは手数料が欲しくてデータを承認します。イーサリアム利用者はデータを承認してもらうためにガス代を支払います。
イーサリアムブロックチェーンでは1秒間に承認できる処理量が決まっています。また、処理の優先順位は申請が早いもの順ではなく、手数料を多く支払った順に承認されていきます。ですので、ガス代をケチってしまうとなかなか承認されず、送金だけでも24時間以上待つこともあり得るのです。
ガス代は日々変動します。取引が激しい日や時間帯は高騰しやすいので、それらの時間帯を避けるだけでも節約になります。
まとめ
いかがでしょうか。
ここまで目を通して貰えたということは、NFTを購入、もしくは、NFTをいつでも購入できる段階にまで、準備ができたのではないでしょうか。
bitFlyer(ビットフライヤー)でさくっと登録して、是非お好きなクリエイターさんを見つけてみてくださいね。
NFT・ブロックチェーンの世界にようこそ!